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手応えが浅い。
それでも狙いは正確に思ったとおりの軌跡を描く。
「…変?」
ひゅっという軽い音。
踏み込みが甘く入る。
普段なら体にずんっと衝撃が走るぐらいの勢いがある。
「よくも俺のモノに手を出したな」
相手と対峙しているリュートと背中を合わせる。
思ったより相手が多い。
見える範囲でざっと15人、気配からするともう少し多いかもしれない。
「ここをどういう場だと思っている!」
ほぼ全員、僧兵に扮した傭兵か暗殺者か。
何にしろ油断なら無い。
こっちも隙を見せないよう気配を張り詰める。
「お前達にとっては神聖な場だろうが、こっちには隠れ家にしか見えないね」
投稿者 ryifb4 | 返信 (0) | トラックバック (0)