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いままでに感じたことの無い大きな波に、口から出たのは悲鳴。
憎まれ口をたたく余裕も無いほど飛ばされる。
一度熱を吐いても収まる気配を見せない。
一つ分かるのは…『虫』を使われた。
堪えようにも容赦なく襲ってくる波に耐えられない。
もし耐えられたとしても、その分酷く荒れて襲い掛かる。
目の前が見えなくなるほど追い詰められる。
しかし、少し慣れた体は熱を吐き出せなかった。
今度はじりじりと焦がされる感覚にすりかわっていく。
波が来ると熱がかき混ぜられ、体をよじるしかなくなる。
吐き出せない熱が苛む炎に変わるのも時間の問題だ。
苛む炎になれば気が遠くなるほど長い甘苦しい時間が始まる。
頭の片隅で、今度の時間は今までで一番長そうだと感じた。
投稿者 ryifb4 | 返信 (0) | トラックバック (0)