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しばらくぶりに本気で歌った割には上出来かもしれない。


まばらに拍手が聞こえる。

拍手をしていたのは見物客2・3人とスフィアとクー。

いつのまにか居たユイ。

そして…


「いい歌じゃない」


鈴の音がする。

先ほど反対側で舞っていた東方の踊り子だ。

そして突然の誘い。


「即興でお願いできるかしら?」

「構わないが…すこし調律させてくれ」


日に焼けた肌にショートのプラチナブロンドがまぶしい。

ならす様にとんとんとステップを軽く踏むと、足についた鈴が鳴る

くるりと回り準備運動がおわったらしい。


「よろしいかしら?」

「ああ」


リズムをとり、かき鳴らすのは情熱の恋の歌。

ただしアレンジを入れて、若干展開が早くなっている。


「ふふっ、いいじゃない」



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