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一歩歩くたび、びしゃりという音がする。


「…ここまでなったか」


一面の赤


「うん、もうそろそろ」

「そうか、近いのか…」


赤い空間の主はどこか満ち足りた表情だ。


「でも、リュートはあと一人やったら旅はお終いだって」

「話は聞いているが、何でだ?」

「すこし時間が欲しいって、みんなで過ごす時間が欲しいんだって」


時間か、おそらくスフィアのためだろう。

この先のことを考えると、たしかにスフィアがある程度成長するまで一緒にいたほうがいい。


「…スフィアもそうだけど、クーも自分のこと知らないだろうから」

「ラウド、お前はどうする」

「すこし寝る、気持ちの整理してからリュートに聞きたい事がある」


相手になにかしら揺らぎがある。

前ほどではないが、何か納得してない気配だ。

紺色の目が刃物の光を宿している。



「フェイト」

「ん?なんだ?」


「裁かれるってどういうこと?」



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