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鳴り止まない拍手とともに、どこからともなくコインが投げ込まれる。
予想しないわけではなかったので、スフィアを手招きしてすこしスカートを貸してもらい集めてもらう。
「お嬢ちゃんこっちも」
「はーい」
ぱたぱたと愛らしく集めて回るスフィア。
見物客へお礼も忘れてはいない。
ふと思ったことはひとまず頭の片隅に追いやった。
「枚数をきちんと数えてから、半分に分けてくれないか?」
「うん、やってみる」
楽器を片付けながら様子を見守る。
すこし多いようで、ユイに手伝ってもらいながらも何とか数えきったようだ。
「というわけで先に戻るから、あの二人に渡しておいてくれ」
「ちょいとお兄さん、なんで私に頼むかしら」
「…あまり顔を覚えられたくないんだよ、あと受け取りを断られても困るしな」
断る時に居なければ受け取らざるおえないからな。
今までも何回かやっている。
投稿者 ryifb4 | 返信 (0) | トラックバック (0)