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「反応はいいけど、受身だな。反撃型なのか」


その気はないと思っていた。

しかし、さんざん攻撃を受け流した相手の言葉だ、そういう戦い方が染み付いたのだろう。


「勢いはいいから、そのまま一瞬で近づいて一撃が出せればなぁ…こんな風に」


言い終わらないうちに一瞬で間合いを詰められ、軽くわき腹に拳を当てられる。


「今のは寸止めしたから何も無いが、良くて気絶、悪くて内臓にダメージ与えて吹っ飛ばせる」


これが実戦なら命は無いということか。

つくづく細かいところを的確に突いてくる。


「あともう一つ、斬るだけじゃなくて突くのも覚えろ」

「突くのは今までもやっている」

「あー…気づいてないと思うが、うまく飛び込んできても斬りつけてくるから避けるスキが出てくるんだ」


言われてみれば、軽く動いて確認すると殆どが斬る動きだった。

突く動きがまったくと言っていいほど無かった。

そんなところまで見ていたのか…

投稿者 ryifb4 | 返信 (0) | トラックバック (0)

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