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ここ数日、リュートに呼ばれない。

何かあったのかと、隙を見て浮き上がった。


「えーっと、替えの包帯はどこかな?」


見慣れない小さな子供。

あちらこちらに荷物が散らばっている。


「あ、リュートが持ってるかも。ちょっと待ってて」


子供はぱたぱたと部屋を出て行った。


いつの間にこんな子供を連れていたのだろう。

全然、自分の記憶に無かった。

苦手だ、小さい子供は…すぐに泣くから。


「あったあったー、やっぱりリュートが持ってたの」


包帯を二個ほど持って戻ってきた。

それとなく、言葉を選んで、話しかける。


「…リュートは?」

「んとね、おとなしく寝てた。今日と明日は動けないかもねーって」


二、三日動けない、ということはケガをしたという事か。

それなら呼ばれない理由が納得できる。


「ちょっと聞こえてる?包帯巻くから目つぶって!」


癇癪を起こされそうになって、しぶしぶ目を閉じる。

次に呼ばれたら聞かなければ。



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