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「少しくらいなら相手してやってもいいぞ」



どこにも吐き出せない思いをそのまま攻撃に乗せて。

しかし洒落にならないスピードで返される。


何度繰り返しただろうか?


半分以上赤くなったセカイで二人っきりでの一方的な殺し合い。

何度返されても収まりがつかなくて、また感情のまま襲い掛かって。


「癇癪を起こした子供…いや、認められたいだけの子供って感じだ」


今度は短剣を持った手をつかまれ、勢い良く叩きつけられる。

予想以上の衝撃に息ができない。


「ぐっ……げほっ…っ!」

「気が済んだか?」


呼吸が落ち着くと、荒れていた気持ちが無くなっていた。

溜まっていたものが消えてしまったようだった。


「お前の攻撃、思ったよりパターンが単純で避けやすかったぞ」

「…そっちこそ、勝てる気がしない」


強い、間違いなく強い。

フェイト相手に太刀打ちできないとは思わなかった。


「ただの経験の差だ」


起こそうと手を差し伸べてくる相手。

その手を取って起き上がるフリをする。

油断しているところを起き上がったときの勢いだけで刺すつもりだった。


ふわりと足が浮く感覚。


「ま、俺の場合は力の差も間違いなくあるから気をつけろよ」


片腕で空中に投げ出されたと気がついたときには、もう遅い。

体勢が立て直せず、また容赦なく叩きつけられた。

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