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どれほど悩んだことか。

いい加減覚悟を決めなければならない。


自分の最期を見据えること。


術の完成には、一番最後に自分が餌食にならないといけないのは知っている。


やるからには確実に。







まるまる一つ目的を書き換えたようなものだ。

負担は相当なものだろう…


「いてて、ツメ立てるな」


しがみついてくる力が容赦ない。

呼吸も荒く、うめき声が絶えない。

落ち着くように頭や肩を撫でていても逆効果のようだった。


「りゅ…と、くるし…っ…」


その言葉を言うか言わないうちに、ラウドの力が抜ける。

顔を覗きこむと、焦点の合わない目が閉じられる。


「逃げるな、ラウド」


気を失いかけていたところを無理やり起こす。

ここで書き換えしたものを無に返すのは面倒だ。

それに、気分的に一回で終わらせたかった。


「ゆっくりでいい、受け入れろ」


自分にも言い聞かせるように言う。

これは決められたことだ、後戻りはできない。


「後戻りは出来ない、終わりまで進むしかないんだよ」

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