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頭が痛い。
呼吸ができない。
キモチワルイ…
苦しくて、苦しくて。
「ぐうっ……」
「少し、慣れるまでガマンしてくれないか?」
嫌いだ、リュートに「カキカエ」される時は。
起きると、体にひびが入ったように苦しい。
体と心がばらばらになったみたいで…
「う…ぐぁっ…」
苦しくて何かにすがりつく。
こうでもしないと壊れそうで…
「いてて、ツメ立てるな」
聞こえる声すら感覚が狂う引き金になって。
必死に「何か」に抵抗する。
頭の中にある違和感。
その違和感を受け入れられなくて。
「りゅ…と、くるし…っ…」
自分が何を言ったかすらわからない。
ひどい違和感。
耐えられない。
そう思うと、すとんと落ちる感覚。
苦しさが消えていく…このまま落ちれば…
「逃げるな、ラウド」
縛る声。
「受け入れろ」
「うぁぐっ…」
自分を縛る声。
また、混沌とした苦しいセカイに引き戻される。
この声…聞きたくない…!
「う…っあああああああっ!!」
「ゆっくりでいい、受け入れろ」
でも、低く抑揚のない声に抵抗できない。
違和感にじわじわと侵食されていく。
「イ…ヤだっ……イヤ…だ」
声を聞きたくなくて耳を塞ぐ。
がたがたと震えが止まらない。
ぞわぞわと侵食される感覚が、キモチワルイ
訳がわからないままなにか叫んだ気がする。
「まったく…世話の焼ける」
髪や背中を撫でる手。
ひびが入ったような体に心地よい感覚。
「疲れただろ。しばらくお休み、ラウド」
一番安心する声が聞こえる。
この一瞬は…嫌いじゃない…
投稿者 ryifb4 | 返信 (0) | トラックバック (0)