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耳が痛いほど静まり返っている。

明け方まであと2時間ほどだろう。


「明けない夜は知らないだろ」


やけに饒舌な自分がいる。


「どこまでもどこまでも堕ちるんだ、そしてそれが正常だと思い込む」


気分がいい、これからが楽しみな所為か。


「気がついたときにはもう這い上がれないくらい、深淵で、闇の中」

「狂人め…!」

「その狂気にあてられた気分はどう?」


もう既に相手は自分の手の内。

どうもここでの権力者らしい。

まさか最期にこうなるとは思ってもいなかっただろう。


「もっと狂気に堕ちてみるか?」


わざとゆっくり、儀式めいた動作で近づく。

相手の顔がどんどん恐怖に変わっていくのがおもしろい。

既に空いている穴に手を突っ込み、赤茶色いカタマリを取り出す。


「行儀悪いけど、このままでいただくよ」


待ちに待った瞬間。

口を付けると水分の多い果物のように、ぼたぼたと手の隙間からこぼれる。

口の周りや服が汚れるが一向に構わない。


「ん…すこし脂があるから焼くといいかな」


くどくは無いが舌に脂の感覚がのる、悪くは無い。

そんなことを思い、呟きつつ相手を見やる。

蒼白になり信じられないという顔をしている。


「くくっ、善良なあなた方にはわからないだろうねぇ…真っ暗闇の存在なんて」



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251.4

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「少々お邪魔しますよっと」


自分の胸くらいしかない少女がぱたぱたと動き回る。

ころころと変わる表情。

今までに見たことが無い部類の人。


「……」


不思議な人。

隠れ家に入って「暗いっ!」と言ったきりずっと掃除している。

ここは昔、水牢だとリュートが言ってた。

明るくなるわけがないのに。


「あー、カンテラかランプ…後でいいや」

「……」

「ん?何か聞きたいことある?」


じっと目で追っていたのに気がついたらしい。

声を掛けられた。


「…なんで掃除してるの?」

「しばらくココにいるんだったら、少しでもすごしやすい方がいいじゃない」


今度は、何処かからか毛布を何枚か持ってきて寝床を作り出した。

二人分。


「……なんで?」

「リュートが治るまであなたが体調管理をしっかりしなくてどーすんのよ」

「???」

「今のうち、休息を取るのも仕事よ」


言っている意味がいまいちわからない。

でも慣れないことが多くて、疲れている。


「ほんと、久しぶりに横になって寝れるわ~」


ひっぱられて簡素な寝床に座らされる。

ユイも片方の寝床に寝そべり、あくびをしながら伸びをする。


「私が疲れてるんだから、あなたはそれ以上に疲れているはずよ。じゃおやすみ」


本当に不思議な人。

疲れていることまで見抜かれた。



ほんと不思議な人…



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530.2

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頭が痛い。

呼吸ができない。


キモチワルイ…


苦しくて、苦しくて。


「ぐうっ……」

「少し、慣れるまでガマンしてくれないか?」


嫌いだ、リュートに「カキカエ」される時は。

起きると、体にひびが入ったように苦しい。

体と心がばらばらになったみたいで…


「う…ぐぁっ…」


苦しくて何かにすがりつく。

こうでもしないと壊れそうで…


「いてて、ツメ立てるな」


聞こえる声すら感覚が狂う引き金になって。


必死に「何か」に抵抗する。

頭の中にある違和感。

その違和感を受け入れられなくて。


「りゅ…と、くるし…っ…」


自分が何を言ったかすらわからない。

ひどい違和感。


耐えられない。


そう思うと、すとんと落ちる感覚。

苦しさが消えていく…このまま落ちれば…







「逃げるな、ラウド」


縛る声。


「受け入れろ」

「うぁぐっ…」



continue ...

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あちこちから響く断末魔の声。



「…知っているものすべて皆殺し。ね…ひどい師匠だな」


閉鎖されている建物に逃げ場はない。

ましてや深夜。

生き残るものがいたら、それは最初から逃げられるように不視の術をかけられている。


「ここに入ったら処刑されるだけだから、その時間が早まったと思えばいいさ」


牢の鍵を一つ一つ開けていく。

看守はとっくに息絶えているし。

開けても構いはしない、なぜなら…


「あれ、もう居住館終わったのか。早いな」


音も無く牢の入り口に立つ小柄な人影。

一時的な狂人化の術が切れ掛かっているのか、焦点の合いきらない目だ。

あと一仕事してもらうには掛け直すしかないだろう。


「おいで、ラウド」


ふらふらと近寄ってきた相手を抱き寄せる。

安心したのか、腕の中で目を瞑りふっ、と力を抜いた。

汚れるのも構わず背中を撫でてやる。

いい子だ、自分の言うことを聞いていればいい。




「舞え、舞い狂え」


一つ強く抱きしめ、耳元で囁く。


ぎくりと硬直する体。


取り落とした得物を握らせ、軽く背中を押した。


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999.1

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冷たい雨だ。



見覚えのある手口の死体。

薄暗がりに現れた廃墟。

終わりを告げる雨音。



999人目を引き金にして、アイツは壊れる。

ひとかけらも残さず壊れるようにと。

壊れて壊すようにと。

どうせ二人で深淵に落ちるのだから。


「行くか…」



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始めに

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駄文置き場。

互いの腕輪と首輪が金色の鎖で繋がってる二人組専用の駄文置き場。

タイトルはルール、話はパズル。


禁則事項

・リアルでやるのは全面禁止

  一人でもやったらアカウントごと全消しな。

・まとめ禁止

  本人が適当にどこかに纏めます。

・直リンク・オンラインブックマーク・トラックバック禁止

  背後注意

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